2000年9月25日月曜日

fieldにドーナル・ラニー&アンディ・アーバインがやってきた来た!(その4)

 それは1本の電話から始まった。今日はドーナルもアンディもオフ日でそれぞれの休日を楽しんでいると聞いていた。夜の10時頃だっただろうか、その電話の主はりうさんだった。なんでも今日はアンディに、モンツさん夫妻と一緒に秋の京都を案内していたという。で、今からそっち行くから!って。え?この先週の木曜日からの流れってまだ終わってなかったのね。しばし呆然。この日は月曜日ということもあってかfieldは昨日とはうって変わって静かな空間なのだ。そこへ、アンディ、りうさん、モンツさんがやってきた。アンディは、昨夜は騒がしくてゆっくり話できなかったから・・もう一度来た、なんて言うてくれる。もう!ドーナルと言いアンディと言い2人共それぞれに何というエエおっさんなんや!ビックリするなあ。アンディ、りうさん、モンツさんの3人は共通語が英語なのでガンガン会話をしているのだがワシはなかなか入って行けないぞ。いやでもせっかくそうやってたずねてくれたんやから引いてる場合やない。ちょーちょー、りうさん訳して訳して!と話に割って入る。その内、ワシが10年前にラジオで偶然録音したアイリッシュの曲があって、これが今でも大好きなのだが題名も演奏者も分からないモノがあるという話になり、ちょうどテープがあるから聴いてもらえるか?なんて事になった。そんなん分かっても分からなかっても、アンディー・アーバインにたずねた、というだけでこの曲の思い出がまたひとつ増える!!彼はそんな録音状態の良くないテープを何回も聴いてくれて、1曲はスローリールでユニットはわからないが、フィドルを弾いているのはノーレグ・キャシイだろうと教えてくれた。ワシは知らなかったがちょうどやって来たイクシマぶちょーが名前は知ってると言ってた。もう1曲はヴォーカルの声が、トリーナがアメリカに渡ってやっていたグループのものかもしれないがトリーナの声ではない。歌の出典がアイリッシュかどうか分からないが後半のリールはアイリッシュ・チューンだ、と、何とまあ明快にご教授いただいた。両方ともアンディは一度も聴いたことない録音にもかかわらず、フィドルの音とか声とかでだいたい見当がついてしまうわけやね。何とも凄いというか、ジッサイ何年もこの世界の中心に居る人なんや、ということがリアルに感じられる。しかし、こんなワシの他愛のない疑問にも、もし間違っていたら許してくれ、なんて言いながら真剣に応えようとしてくれる、このアンディという人、ホントに凄い人やなあ、とワシはもう少しで涙ぐんでしまうとこやった。人と人とのコミュニケイションというもののあり方を深く考えさせられた。何にしても、どんな世界でも、これが全ての基本なんやで。若者よ!引きこもってる場合やないぞ!もっと人間を相手にせい!!!!などと拳を握ってしまうワシなのだった。帰り際、このごっついアンディのおっさんはワシのような冴えない日本の40男をしっかりハグしてくれた。それにしてもワシも相当やけど、アンディのお腹はもの凄かったあ・・・!!

 

 

 

 

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